外壁改修工事とは
気温の変化や経年劣化により、モルタル、コンクリートはそれぞれ膨張収縮を繰り返します。その結果、外壁のタイルやモルタルの一部が剥がれ落ちてしまったり、浮いてきたりすることがあります。それらの剥がれや浮きをそのままに放っておくと重大な剥落事故につながる恐れがあるため、症状が出たら迅速な改修工事が必要です。
外壁の仕上げによって、改修方法は異なります。建物に合った改修方法を選ぶ必要があります。
現在の建物の仕上げは?
タイル外壁の改修工事
外壁タイル張り仕上げは、優れた耐久性、高級感を有する外壁仕上げとして商業ビル、集合住宅等で数多く採用されています。しかしながら、外壁タイル張り仕上げ層の剥落事故は建物の維持管理上大きな問題となっています。
剥落につながる「浮き」の部位と要因
外壁タイル仕上げにおける、仕上層の剥落につながる浮き・剥離は以下の界面で発生します。
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1コンクリート躯体 ⇔ 下地モルタル
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2下地モルタル ⇔ 張付けモルタル
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3張付けモルタル ⇔ タイル
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4コンクリート躯体 ⇔ 張付けモルタル(直張りの場合)
部分改修による補修方法
1.アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法
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タイルだけが浮いている陶片浮きは、グリスガンによる工法では注入が非常に困難。
2.注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法
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45(50)二丁・50角等のモザイクに施した場合、タイルがひび割れ等破損する危険性があり、国土交通省仕様では対象は小口タイルまでとされている。
3.タイル部分張替え工法
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完全に同色のタイルを製作することは困難で、色違いが発生しやすい。
部分改修による補修方法は劣化部分が少なければ比較的低コストで補修が行えるが、
今後発生する浮きや剥離に対する予防にはならず、定期的な劣化調査を必要とする。
今後起こりうるタイルの浮きや剥離を予防する改修をするには
ネットガードUによる斜壁改修
斜壁は壁でもあり、屋根でもあります。特にタイル張り仕上げの斜壁は剥落の危険性と共に漏水事故も多く、防水を目的としたニーズが増えています。 一方で斜壁は外壁面よりも日射の影響を受けやすく、材料選定に注意が必要となります。
ネットガードU工法は1成分形ウレタン塗膜防水材とポリエステルメッシュで構成され、タイル張り仕上げの斜壁に必要な防水機能、剥落防止機能の両方を実現します。
エフ・ネットタイルによる全体改修(意匠変更)
エフ・ネットタイルはタイル張り仕上げ外壁の意匠変更と剥落防止を同時に実現できる工法です。下地の形状になじみやすい3軸ポリプロピレンメッシュと中性化を抑制するアクリル樹脂系ポリマーセメントで構成されていて、剥落防止機能としてはUR都市機構の外壁複合補修工法の要求性能試験にすべて合格しており高い信頼性を有しています。
全体改修による補修方法は建物全体または面での改修となるため、今後発生する浮きや剥離に対する予防となり、塗装仕上げへの意匠変更が可能です。
タイル意匠を残したい場合は、対応できません。
ノンネットガードUによる全体改修(意匠変更)
ノンネットガードU工法はメッシュネットや左官作業なしにタイル張り仕上げ外壁の意匠変更と剥落防止を同時に実現できる工法です。抜群の塗膜強度を誇る1成分型特殊ウレタン樹脂を使用し、樹脂層のみで剥落防止性能を発揮します。また左官作業がないため、熟練工を必要とせず、また工期の短縮が図れます。
エバーガードによる改修
エバーガードによる改修は、特殊専用アンカーにてタイル・モルタル層を躯体に固定し、塗膜強度を高めた透明度の高い樹脂にてタイル面を皮膜することで、既存タイルの意匠性を保持しながら、今後発生する浮きや剥離を防止することが可能です。
エバーガードSGによるタイル外壁の改修工事は建物の長寿命化と
タイル外壁の美観維持を同時に実現します。
※斜壁はネットガードUをご検討ください。
モルタル塗り仕上げ外壁の改修工事
一般的なモルタル塗り仕上げの外壁も、気温の変化や経年劣化によるモルタル、コンクリートの膨張収縮を繰り返し、モルタル層からの浮きや剥がれが発生します。これらの浮きや剥がれが悪化して、剥落事故につながらないように改修工事が必要となります。
剥落につながる「浮き」の部位と要因
塗り仕上げにおける、仕上層の剥落につながる浮き・剥離はコンクリート躯体と下地モルタルの界面で発生します。
モルタル塗り仕上げ外壁の部分補修
1.アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法
2.劣化部分の撤去及び修復
部位改修による補修方法は劣化部分が少なければ比較的低コストで補修が行えるが、
今後発生する浮きや剥離に対する予防にはならず、定期的な劣化調査を必要とする。
ノンネットガードUによる全体改修(意匠変更)
ノンネットガードU工法はメッシュネットや左官作業なしにタイル張り仕上げ外壁の意匠変更と剥落防止を同時に実現できる工法です。抜群の塗膜強度を誇る1成分型特殊ウレタン樹脂を使用し、樹脂層のみで剥落防止性能を発揮します。また左官作業がないため、熟練工を必要とせず、また工期の短縮が図れます。