ノンネットガードU
コンクリートに対するアンカーピンの引抜き試験
試験体には、JIS A 5371:2010(プレキャスト無筋コンクリート製品)の附属書B推奨仕様B-1に規定されるコンクリート製普通平板(300㎜×300㎜×60㎜)にアンカーピンを所定の施工手順で深さ20㎜打ち込んだものを用いる。アンカーピン頭部に専用ジグを取り付けた後、図1に示す要領でアンカーピンの引抜き試験を5回実施して平均値を求める。
- ■判定基準
- 1,470N
- ■試験結果
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アンカーピンの種類 結果(平均値) ダブルロックアンカー
ワッシャー2,930N
複合補修層に対するアンカーピンの引抜き試験
JIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)の11.5(供試体の作り方)に規定される方法に準じて、作製したモルタル板(300 ㎜×300㎜×25㎜)を試験体とする。その上に、ノンネットガードU工法の標準工程に準じて、アンカーピンと材料を施工して屋内で2週間養生する。その後、アンカーピン脚部に専用ジグを取り付けて、図2に示す要領でアンカーピンの引抜き試験を5回実施して平均値を求める。
- ■判定基準
- 1,470N
- ■試験結果
アンカーピンの種類 結果(平均値) ダブルロックアンカー
ワッシャー4,450N
複合補修層の接着強度試験
モルタル板(300㎜×300㎜×50㎜)をJIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)の11.5(供試体の作り方)に規定される方法に準じて作製する。その上に、既製調合タイル張り付けモルタルで45二丁掛施釉磁器質タイルを張り付け、既製調合目地モルタルを用いて目地詰めしたものを試験体とする。同様に作製したモルタル板に外装薄塗材Eあるいは防水形外装薄塗材Eを施工したもの及び仕上げを施さないモルタル板を加えて、4種類を試験体とする。
各試験体を屋内で2週間養生した後、その上にノンネットガードU工法の標準工程に準じて施工する。さらに2週間養生した後に、40㎜×40㎜の鋼製アタッチメントをエポキシ系接着剤で張り付ける。接着剤が硬化した後、鋼製アタッチメント周囲に下地に達する切込みを入れ、図3に示す要領で引張接着強度を測定するとともに破断面を目視で確認する。試験は試験体中央部で3ヶ所および試験体端部(端部から10㎜程度離れた位置)で3ヶ所実施して、その平均値を求める。
- ■判定基準
- 0.7N / mm²
- ■試験結果
タイル張り仕上げ 1.5N / mm² 外装薄塗材E仕上げ 2.0N / mm² 防水形外装薄塗材E仕上げ 1.7N / mm² モルタル板 3.6N / mm²
複合補修層の補強効果確認(面外曲げ)試験
JIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)の11.5(供試体の作り方)に規定される方法に準じて、モルタル板(100㎜×600㎜×30㎜)を作製する。モルタル板を長手方向の中心部に載荷して2分割し、その破断面をつき合わせて型枠に接していた面の上に、ノンネットガードU工法の標準工程に準じて施工する。施工後屋内で2週間養生をした後、図4に示す要領で載荷速度を5㎜/minとし、荷重が490Nもしくは変位が30㎜に達するまで試験体の中央部に載荷をする。
- ■判定基準
- 曲げ強度が490Nもしくは変位が30mmで破断しないこと
- ■試験結果
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最大荷重 797N
温冷繰り返しに対する耐久性試験
モルタル板(300 ㎜×300 ㎜×50 ㎜)をJIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)の11.5(供試体の作り方)に規定される方法に準じて作製する。その上に、既製調合タイル張り付けモルタルで45二丁掛施釉磁器質タイルを張り付け、既製調合目地モルタルを用いて目地詰めしたものを試験体とする。同様に作製したモルタル板に外装薄塗材Eあるいは防水形外装薄塗材Eを施工したもの及び仕上げを施さないモルタル板を加えて、4 種類を試験体とする。
各試験体を屋内で2 週間養生した後、その上にノンネットガードU 工法の標準工程に準じて施工する。さらに2週間養生した後、室温の水に16時間浸漬して、80℃の乾燥機中で8時間乾燥する条件を1サイクルとして、10サイクル供試する。10サイクルの温冷繰返しをした後、室温で4 時間以上放置して、複合改修層の接着強度試験と同様に引張接着強度を求める。
- ■判定基準
- 0.5N / mm²以上
- ■接着強度試験結果
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タイル張り仕上げ 1.8N / mm² 外装薄塗材E仕上げ 2.3N / mm² 防水形外装薄塗材E仕上げ 0.7N / mm² モルタル板 2.8N / mm²